86、Pulsatila プルサティーラ(西洋オキナグサ)

PULSATILLA (pulsatilla pratensis)  <本多桃子 訳>


風にそよぐ 儚き小さな花のように 

右に左に振り回され しなだれ 身も心も相手に合わせてなびかせるの

黄色くねばこい目やにやハナミズはしょっちゅう出るし 涙もろいのよ

そうやって発散することで 怒りや悲しみも一緒に 流してしまえるの

ねえ、私のこと、愛してる? ねえ、ちゃんと答えてよ

お願い、ぎゅっと抱きしめて いい子にしているでしょ 温かい愛でもっと包んで

子どもの頃から 甘えん坊 小首をかしげて 顔色うかがい

おやすみの時間には ママのお布団へもぐりこんで ぴったりくっついて寝ていたわ

めそめそしたかと思えば ツンとして はにかんで

春の天気のようなめまぐるしい変わりっぷりに 驚かないで

ちょっと風変わりに思われるかもしれないけど

愛だの真実だの語りだされたりしたら わたし、うんざりするのよ

とろけるチーズのたっぷりかかった あつあつのピッツァをほお張るのが大好き

お外の冷たい空気を胸いっぱい吸い込みたいわ

風通しの悪い部屋にいくと 鼻は詰まるし くしゃみが止まらなくなるの

喉は渇かないから 飲みものはいらないわ

愛情いっぱいの温かい日々の営みこそが 私の生きる支えなの

女の悩みをいろいろ抱えていて 頭が痛むわ

生理のときの下腹部の痛みや 胸の張り 

更年期や妊娠のときなんて 気分も痛みもあちこち揺れ動いて 本当に辛いの

乾いた咳をしだしたら 夜も眠りにつけなくなりそう

黄昏時になると 穏やかに微笑んだかと思えば ワンワンわめいてすすり泣き

わたしの名前はプルサティラ

お天気屋さんという名前で 皆に親しまれているわ 


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プロフィール

涙もろく、同情されると症状が改善されたりする、外気を好み狭い部屋では悪化する、黄緑色の粘っこい痰が出る、風邪と咳、消化器系の障害、目の感染症、副鼻腔炎、女性の健康などに用いられる。


歴史的背景

ギリシャ時代の医師ディオコリデスは目の病気に使っていたように、オキナグサは古代から薬として使われてきた。
イースター祭の前後に咲く花であることから、Pasch(イースターの古語)という名前に由来している。
女神ビーナスの涙から生えてきたといういわれがあり古来から涙が出やすい症状に使われる。
18世紀のヨーロッパでは白内障、潰瘍、虫歯などに使われていた。


Materia Poeticaインデックス

 


別名ウインド・フラワー。

風が吹けば風が流れるほうに揺れて、決して風に逆らわず、かといって、根張りがしっかりしているものだから、吹っ飛ばされることもない!

こういう人っていますよね~。

一見か弱そうに見えるけれど、どうしてどうして、とっても強情。いったんこれと決めると、もう梃子でもうがかないような・・・

こういうタイプの人が、主症状にあるような症状を表現したら、このレメディを是非使ってみて下さい。

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オキナグサ
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オキナグサ


分類
界 : 植物界 Plantae
門 : 被子植物門 Magnoliophyta
綱 : 双子葉植物綱 Magnoliopsida
目 : キンポウゲ目 Ranunculales
科 : キンポウゲ科 Ranunculaceae
属 : オキナグサ属 Pulsatilla
種 : オキナグサ P. cernua

学名
Pulsatilla cernua
和名
オキナグサ(翁草)
オキナグサ(翁草、学名: Pulsatilla cernua )は、キンポウゲ科オキナグサ属の多年草。


特徴
高さは、花期の頃10cmくらい、花後のタネが付いた白い綿毛がつく頃は30cmくらいになる。葉は複雑に切れ込み白い毛におおわれる。花期は4~5月で、赤黒色の花をつける。開花の頃はうつむいて咲くが、後に上向きに変化する。有毒植物。

分布と生育環境
本州、四国、九州に分布し、山地の日当たりのよい草原や河川の堤防などに自生する。

ただしかつてこれが自生していた草地は農業に関わる手入れにより維持されていた面があり、これが荒廃したこと、開発が進んだこと、それに山野草としての栽培を目的とした採取により、各地で激減している。

Status 絶滅危惧II類(VU)(環境省レッドリスト)


近縁種 [編集]
ツクモグサ(九十九草、学名: Pulsatilla nipponica )

オキナグサ Solidago Virga-aurea 白頭翁 
http://blog.goo.ne.jp/nyoro2tove/e/bb0bd805c773d0ff05e823237565cefdより掲載


セイヨウオキナグサ

本州から九州の山地に自生するオキナグサ(翁草)の仲間。

オキナグサという名前の由来は、花が終わった後の実の白い毛を翁の頭に見立てたものといわれている。

「セイヨウオキナグサ」は、スカンジナビア、デンマーク、ロシアを原産としているが、園芸種として栽培されている。


 草丈は、15㎝、冬には葉が枯れる。暖地では2月頃に新しい葉が展開してくる。

 花びらに見える部分は、「がく」が変化したもの。花色は赤茶、紫、黄色、白。花径は5~6㎝。

 
 耐寒性は強く、露地で冬を越す。